ズマリットとズミクロンを比較試写してみました。
こんにちは、ステレオカメラの饗場です。
今日はお客さまより要望があったので、ライカの人気オールドレンズ、
Summarit 50mm F1.5(ズマリット)とSummicron 50nn F2 固定鏡胴(ズミクロン 後期)との比較試写を行ってみました。
値段にも流通量にも差があり、評判も人によってバラバラのこれらのレンズ、
「具体的に写りにどんな差があるんですか?」
といったようなお問い合わせはたびたびいただくんですが、やはり言葉では満足に説明しきれません。
ネット上にもちゃんと同じ条件で撮り比べたデータが見つけられなかったので、この際なので、かんたんですが自ら撮り比べを公開することにしたのです。
ということで、さっそくですが、
こちらがズマリット、(クリックすると大きな画像になります。「戻る」ボタンクリックで戻ってください。)
両レンズとも解放絞りで中央やや上の葉の表面にピントを合わせています。
やや逆光のため、ズマリットはハレ気味です。
同じ条件でも、ズミクロンはかなり色濃くしゃきっと写っているのが一目でおわかりになると思います。
背景のボケもズマリットは荒れて流れ気味ですが、ズミクロンは柔らかく溶けるようにぼけています。
ピント面の解像度も一目瞭然ですね。
とはいえ、ズマリットが悪い・劣るというわけでもなく、独特のノスタルジックな雰囲気が出ているとおもいます。
たとえば人物を撮る場合、女性ならズマリット、男性ならズミクロンで撮るという表現方法が選択できるのではないでしょうか。
たとえばズミクロンがハリウッド映画のパキパキの映像なら、ズマリットは岩井俊二の映画のような映像です。(?)
もっといろんな条件で数カット撮ったほうが良かったのですが、時間がなくて屋内での1カットだけになりましたが、両レンズの違いは如実に表れているとおもいます。
使用したレンズはこちらの2本になります。
LEICA ライカ Summarit ズマリット 50mmF1.5 L 1953年 ドイツ製
LEICA ライカ Summicron ズミクロン 固定鏡胴 50mmF2 後期型 M
ご参考になりましたら幸いです^^。
ステレオカメラ
饗場靖史
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